フェラーリ355のサイドガラスとバックガラスをポリカーボネイトのウィンドスクリーンに交換します。
レーシングスタイルと言いましたらマフラーとかシート、ステアリングなど容易に思いつきますが、
ガラスを樹脂製に変更されたいと言われるお客様はとても熱心なお方と思われます。
まずガラスから外側に付いているモールを綺麗に外します。 引っ張りながら外してしまうと
切れるか伸びきってしまうので、慎重に外します。 ガラスとモールのセット品(アッセンブリー製品)なので
作業時間は掛かりますが、決してアウターモールを外せないことはありません。
ポリカーボネイトの表面保護テープは最後まで剥がさずに残しておきます。
アウターモールを組み付ければそれらしくなってきました。
アウターモールを本付けする前に、内側に黒塗り施工をします。
ポリカーボネイトは割れることはなく、軽量、耐熱性に優れていますが、大変キズが付きやすく
溶剤に弱い性質と言うところに気を配らなければいけません。
順序としては、脱脂、弱密着剤、サッシュブラックといった感じです。
アウターモールを変成シリコーンで接着すれば見た目はガラスのようです。
バックウィンドは加工が必要とせずそのまま取り付け出来ます。 バックウィンドは本国製でガラス製品と
見分けがつかないほど精巧に作られています。
ナンバープレートらしきものが付いているよですが気のせいでしょう。 まさしくレーシングカーです。
ガラスのようでガラスでない。 見えてはいますが見えないところに気を使われるといった所でしょうか。
男性でいえば下着に気を遣うといったところ?
少々表現が外れてしまったようですが整いました。
やはりガラス職人から見させていただくとカッコ良いです。 さりげなく傷が付いている所も
雰囲気をかもし出していますね。 ポリカーボネイトの良さというものは性質の良さもそうですが
オーナー様のドライブポテンシャルを十分に引き立たせてくれる所だと思います。