1966年式 ポルシェの入庫であります。
今回はフロントガラスとスピーカーの交換と、ダッシュボードにお気になられる傷があるとのことで、ダッシュボードのリペア修理
を施工します。
フロントガラスは恐らく964モデルが付いてしまっているのかと思われます。 ダッシュボードの穴あきは補修が無理かもしれません。
付いていたガラスは964タイプですね。 不必要なアンテナとミラーベースが付いてしまっています。
スピーカーから音が出ないのは当たり前です。 置き忘れのドライバーが破れたスピーカーに引っかかっている状態です。
シーリングされていない為、右下からはサビが発生してしまっています。 やりがいがありますね~
ダッシュボードが心配です。 破れたレザーの下にパンチングされた革の切れ端を入れて誤魔化していたんですね。
当時のダッシュボードはビニールレザーですので、熱で整形すればなんとか見れるようにはなるかもしれません。
先ずはスピーカーの取り付けです。 端子を加工しないと格好良く付きません。
ガラスはアメリカから輸入した新品です。 驚くことに当時の刻印がそのままされています。
恐らく復刻物して作られたものでしょう。 しかし West Germany の刻印は完璧です。
アンテナなしのミラーベースなし、そしてグリーンではなく単純な青色ガラスはなかなか手に入りません。
ガラスが当時のオリジナル調に変わり、ダッシュボードも凝視しなければ穴が目立たなく仕上がってきました。
お客様が大満足な納車と相成りましたのであります。