ナローポルシェのボディー塗装が終了しましたので、前後ガラスのラバーとモールの
交換作業に取り掛かります。
ナローポルシェのフロントガラスはアンテナ類の配線などが無いため、比較的ではありますが容易に
施工できる構造となっております。
アルミのメッキモールとボディのアールラインが揃っているほど、完成度を引き立たせます。
もちろんモールのアールは現車合わせの作業となりますが・・・
後ろのガラスはフロントガラスより小さいのですが、この当時のポルシェの技術が凝縮されたような
作りをしているので、意外と大変な作業となります。
現在ガラスが付いている状態を見ると、前回施工した職人さんが苦労したような努力の跡が
御見受けできます。
アルミモールの構造は極端に曲がっていなければ、それなりに綺麗に加工できます。
加工できるのですが、新品モールのアール合わせには毎度泣かされてしまいます。
先ずはガラスを外してから・・ 残念なことに熱線の配線コードを切断していますね。
テープでつなぎ合わせていますが、この配線は電流が結構かかりますので出火の恐れも考えられます。
最後の画像はゴムを切って配線を通していますが、ゴムを切ってしまってはNGでございます。
エンジンルーム左側にコネクターが有りますので、そこから分解するようにしましょう。
リヤガラスの端子は6か所の物が主流です。 配線と端子がゴムの中に綺麗に納められています。
ウェザーゴムを新品にして、配線も綺麗にまとめてから、ようやくモールのアール合わせに
取り掛かる事が出来ます。
完成です。 ナローポルシェのリヤガラスは中身が複雑な配線となっており、外見はアールを作りださなければいけない、
なかなか単純には終わらせてくれない作りをした車なのです。