懐かしいダッチバンの入庫です。オーナーは古いアメリカ製品を
こよなく愛する個性ある方です。
フロントバンパーがサビだらけでも′′これがいいんです!′′と自慢してくれます。
しかしドアガラスが手動なので、パワーウィンドウに変えたいと
未来的な願望もおっしゃる所は矛盾も感じますが、
そこはビジネス!こころよく承ります。
レギュレターをパワーウィンド用に交換して、ランチャンネルを新品に交換すれば
簡単かと思いきや、オーナー様の意思を継ごうとすると単純には終わりません。
レギュレターもオリジナルの様に、スイッチも変わったスタイルで付けたいと言われ
たので、小生、半端な気持ちでは取りかかれなくなってしまいました。
オリジナルに近いレギュレターを探します。
高年式ダッチ用のレギュレターを購入して、クロスアームの所をシングルアームに
分解しました。スライドピースが同型なので問題ないでしょう。
こちらは右側ですが動作にトラブルは無さそうです。
問題はスイッチの取り付けです。レギュレターハンドル型スイッチを取り付けるのが
物理的に難しい状況です。 ドアパネルの内側をカットして、スイッチ本体の奥行きを
考慮しなければ、かっこの悪い仕上がりになってしまいます。
仮付けですが、なんとなく形になりました。
左側ですが動作に問題は無いですね。後は、配線をパネル内に隠すように上手く
まとめればきれいに見えます。レギュレターもオリジナルの改造なので、
ガラスの上下作動にパワーが充分伝わります。
リプロ品ですがモールやゴム類も有りますので、交換したほうが安全です。
仕上がりました。 オーナー様は普段の脚代わりにされているらしいので
大変愛着のあるお車なのでしょう。