割れて交換したフロントガラスを細かく切って並べてみました。
並べてみると判るようにフロントガラスは、断熱機能やIRカット機能など様々な
化学的で繊細な技術が練り込まれております。
昔は単純に曲げていただけのガラスが、現在はあらゆる付加機能が付いてる複雑な
コンプリート部品となっております。
左はドイツ車のHUD(ヘッドアップディスプレイ)、中央は高機能IRガラス、
右はミラーベースの付いたグリーン系のフロントガラスです。
左のガラスの元がこちらになります。
BMW最新のGタイプ7シリーズで、レインセンサー下側に飛び石を受けて交換した
フロントガラスです。
外部から受信するセンサーの取付部分に電波を遮断しないように、HUD機能部分が
避けて作られている構造となっています。
また高機能フロントガラスは極端に薄く作られております。
低燃費を意識する世の中、無駄な物はトコトン削除する風潮が見て取れます。
しかしこれだけ完成された部品ですと、他に何か使えそうな気が致します。
物を粗末にできないと言うか、捨てれないと言うか、ケチなのか・・・
ひとまず、光学関係の会社様からのご依頼で作ったガラス試作品でございます。
HUD機能ガラスは様々な分野で使われており、バーチャル系や医療関係にも支援
できる、未来を担う商品になるのではないでしょうか。