LM仕様に作られたフェラーリ40のフロントガラスを交換します。
LMとはレースに勝つためだけに、フェラーリ公認のミケロットで作られたモデルのようです。
本物のLMのフロントフードは画像のように開けるのではなく、取り外し可能なフードなのです。
90年代に数台しか作っていませんので、私本物のLMは写真しか拝見しておりません。
さて新品のガラスを早速見てみましょう。
合せガラスの間にヒーター熱戦が付いています。
この作り方が国産品やドイツ車製品と違ってなんともイタリヤンなのです。
コの字型でガラスに挟まっていたのはとても大きいターミナル端子ですが、これが全ての仕上がりを
邪魔してしまいます。
ガラスの上にアルミモールが乗ってラインが決まっていくので、大きいものをそれなりに
加工します。
新品ガラスがセットできたら割れてしまったガラスを取り外します。
F40初期型は左側のみに配線ホールがあります。 ガラスを新しくしてしまうと
右側にも穴を開けて配線しなければいけません。
イタリヤ車の新品部品は、作業する人で良いものかダメなものか決まってしまうと
言っても過言ではないでしょう。
だいたいカタチが整ってきました。
もちろんの事、モールのつなぎ目は妥協してはいけません。
1ミリのずれも許してしまったら、今までの苦労が水の泡です。
オリジナルのステッカーも再使用となります。
最後はシーリングをして仕上げます。
完成です。 オリジナルのF40もかっこいいですが、LMスタイルは圧倒感がありますね。
やはりデザインの国イタリヤ、特にミケロットチューニングは脱帽であります。