‘Ford’ カテゴリーのアーカイブ
’77年型リンカーンコンチネンタルです。
40年以上前のいかにもアメリカンドリームを叶えている様な存在感があります。
とにかくでかい! 全長6メートル以上でしょうか?
本来付いているガラスがアクリル樹脂に代わっております。 これはルーフパネルを切って
幌タイプに改造されている為、補強の意味でピラーを溶接増ししたものの最後のガラスが
合わなかったと言うケースでしょうか。
しかしアクリルウィンドは曲げもしっかりと作られており良く出来た作りですが、
せっかくのリンカーンも残念な車となってしまいます。
横幅が長いので、普通車では対応できません。
しかし曲げが思ったよりキツイので、トラックなどのガラスも全く合わない状態です。
4~5枚ガラスを無駄にしながら、一番近いガラスを何とか見つけた所です。
諦めようとしても最後には見つかる物ですね。
ガラスを見つける手伝いをしてくれた問屋に大変感謝です。
ガラスを乗せた状態です。
多少上部の曲げが合わない為、外側に付くステンレスモールも加工が必要となります。
幌を閉めた時にかなりのテンションが掛かりますので最終チェックは緊張したな~
ワイパーも無事装着されて問題なさそうです。
完成です。
オーナー様はまだお若い素敵なご夫婦でした。
奥様も運転されるそうですが、さすがにアクリルでは見づらく危険でしたでしょう。
上部にボカシとルームミラーも付いて気分もさぞかし晴れやかではないでしょうか。
もしガラスが割れてしまったら、合うガラスも見つけましたのですぐ対応できそうです。
懐かしいフォードの車が入庫してきました。 1963年のカントリーセダンという車です。
とにかくでかい! 50年前のアメリカンサイズと言ったところでしょうか。
非常に残念です。 お客様は車上あらしに遭ってしまったようです。 こんな希少な車の、しかもさわりたくもないような
形状のガラスを割るなんて・・・ 犯人は無知で残酷であります。 こんな品物どこにもないぞ!
というわけで、フォードの事ならアメリカの友人Bobbyにガラスを探してもらいます。
最初はこんなガラスはどこにもないと断られましたが、しつこいメールのやり取りでどうにか見つかりました。
もちろん中古ガラスですが、きれいに磨いてくれて新品のようです。 Thank You!Bobby.
お客様が粘着テープで養生してくれたおかげで、ガラスの飛散が少なく外せました。
このちょっとした応急処置で、各部分に傷がつかなくて助かります。
ガラスは内側からボディに固定されます。 当時の生産ラインは機能よりスタイル重視。
わかったような語り口ですが、50年前だとまだ自分生まれてませんでした。
ただのうんちくです。 すみません。
完成です。 このテールスタイルはアメリカ車独特ですね。 圧倒されます。
もしまた割られたら、しばらくはガラス無しで走ってもらいそうです。
省エネなんて考えもしなかった時代、ある意味ぜいたくな作りをした車ですね。
希少なお車、大事に保管しましょう。