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日産ブルーバードSSSターボ 何故か910ブルーバードが続きます。
ですが今回はセダンモデルとなります。
助手席側に飛び石を受けてしまい長い亀裂が出来てしまったようです。
オーナー様は関西から遠路遥々お越しいただきました。
理由と言うのも、地元はもちろん色々な業社を当ってみたものの、断られ続けて
たどり着いたのが弊社と言う事です。 お疲れ様でございます。
確かに910セダンのフロントガラスは完全に生産終了です。
世界中探しても流通などされて無い非現実的な部品となってしまっています。
ですが、似た作りの部品はわずかながらでも存在しているはずだと弊社は常に
考えております。
910ブルーバードセダンと似たガラスを見つけましたが微妙に下の部分が大きいので
迷わずカットします。
関西からのお客様を待たせるわけにはいきませんので慎重かつ迅速に施工します。
我ながらジャストサイズに収まりました。
上部にボカシが付いてしまっていますが充分な仕上がりになりました。
走行中の飛び石で簡単に割れてしまうガラスなどは、旧車にお乗りになるオーナー達から
みると大変厄介な部品かと思われます。
この様なケースは稀ではございますが、なんとかなる物でございます。
なんとも懐かしいブルーバード910ハードトップです。
オーナー様は当時のようにとレストア希望で弊社に赴いていただきました。
先ずはしっかりとお見積を作らせていただき、じっくりとプランを練っていきます。
オーナー様のご希望に添える所と、つらいですが妥協する部分も少しながらも
発生してしまう物でございます。
フロントガラスを外しましたが上部のボカシ色が変色しております。
小さな傷も多く、全塗装した車にこのガラスを付けるはやめましょうという事で、
フロントガラスは作ってもらう事になりました。
リヤガラスの形状は当時の凝った作りになっており、いわゆるバブル時代を窺わせる
職人の良い出来栄えの部品です。
ただし、ガラス周りのストリップラバーは完全に硬直しており再使用不可です。
ドアパネルの部品類は全て再使用となります。
当時物のクリップは純粋なプラスティックですので、慎重に外していきます。
実は壊れても意外と修復可能なんです
後日、塗装も終了して外した部品を取り付ける工程に入ります。
フロントガラスのグリーンボカシが鮮明で素晴らしいですね。
運転して一番目に付くのはフロントガラスです。
ガラスを磨くと言った方法もありますが、幸いにもガラスの金型がまだ存在してたので、
即断即決でガラスを作っていただきました。
オーナー様がリヤガラスのストリップラバーをお持ちになっていたとは驚きでした。
どのようにガラスを付けようか悩んでいた所です。 大変恐縮であります!
ステンレスのモールやガラスを磨けば部品一つ一つが鮮明に誇示しております。
30年以上経っていても気持ちを込めればここまで綺麗にできます。
910型の後、ブルーバードはフロントドライブいわゆるFFモデルと進化していきます。
時代の流れには逆らえないのでしょう。
しかしここまで新車のようになると、ふとタイムスリップの様な錯覚を覚えてしまいます。