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F430の入庫です。
室内後部のガラスが曇ってしまっています。
曇ったガラスを拭いてキレイにしようとしても、内側、外側両面とも問題なく
キレイなガラスで肝心な曇りを取る事ができません。
これでは室内から見える芸術的なエンジンが台無しです。
運転中の後方確認もついイラッとしてしまう景観かと思います
リヤガラスは2枚の強化ガラスを貼り付けて形成されています。
運転席後ろがすぐエンジンなので、車内への熱と音を防ぐための苦肉の策なのです。
50年代からミッドシップの各イタリヤ車は細かいところに気を配ってはいますが、
経年劣化なのかこのようなトラブルは多く見られる気がします。
ミッドシップと運転席の熱対策の論議は単純には済まない永遠のテーマなのです。
リヤガラスが曇っていて普通に拭くことが出来ないのであれば、
分解して通常触ることが出来ない内面をキレイにするしか手段はありません。
分解とはまさしくリヤガラスを3枚におろします。
アウターガスケットが入って合計4枚におろしたと言った所でしょうか。
簡単に曇りが取れると思ったら大間違いです。
エンジンからの熱波、そして結露。
繰り返し結露を数年も放置すれば間違いなくガラスに浸食します。
何が浸食するかと言うと俗に言えば不純物ですが、空気中の水素、炭素、窒素
などになります。 エンジンが近いから油分も多少あるかも?
しかし磨いて表面に艶を出せば、浸食が取れたうえに浸食しづらくもなります。
磨きが終了したら元通りに組付けていきます。
CMのキャッチフレーズではありませんが、
ガラスもキレイになって、視界すっきりと・・・後方ですが。
しかしなんと言っても、クリヤー感を憶えて頂ければまずイラッとはしないでしょう。