‘Porsche’ カテゴリーのアーカイブ
ナローポルシェのボディー塗装が終了しましたので、前後ガラスのラバーとモールの
交換作業に取り掛かります。
ナローポルシェのフロントガラスはアンテナ類の配線などが無いため、比較的ではありますが容易に
施工できる構造となっております。
アルミのメッキモールとボディのアールラインが揃っているほど、完成度を引き立たせます。
もちろんモールのアールは現車合わせの作業となりますが・・・
後ろのガラスはフロントガラスより小さいのですが、この当時のポルシェの技術が凝縮されたような
作りをしているので、意外と大変な作業となります。
現在ガラスが付いている状態を見ると、前回施工した職人さんが苦労したような努力の跡が
御見受けできます。
アルミモールの構造は極端に曲がっていなければ、それなりに綺麗に加工できます。
加工できるのですが、新品モールのアール合わせには毎度泣かされてしまいます。
先ずはガラスを外してから・・ 残念なことに熱線の配線コードを切断していますね。
テープでつなぎ合わせていますが、この配線は電流が結構かかりますので出火の恐れも考えられます。
最後の画像はゴムを切って配線を通していますが、ゴムを切ってしまってはNGでございます。
エンジンルーム左側にコネクターが有りますので、そこから分解するようにしましょう。
リヤガラスの端子は6か所の物が主流です。 配線と端子がゴムの中に綺麗に納められています。
ウェザーゴムを新品にして、配線も綺麗にまとめてから、ようやくモールのアール合わせに
取り掛かる事が出来ます。
完成です。 ナローポルシェのリヤガラスは中身が複雑な配線となっており、外見はアールを作りださなければいけない、
なかなか単純には終わらせてくれない作りをした車なのです。
大変久しぶりの投稿となってしまいました。
本年も頑張りますのでよろしくであります。
レストア中のポルシェ959ですが、塗装も終わりガラスの取り付け工程に入ります。
リヤフェンダー周辺がなんとも言えない魅力を感じてしまいます。
先ずはフロントガラスの取り付け作業となります。959当時のボディは930ボディですが、フロントガラス周りは993と同じ様な作りとなっています。言い方が少々違いますね。 993のフロントガラスベースとなったのが959であります。
ガラスの周りにモール止めのファスナーが付いています。 ちょっと見れば993と同じですが、なんたって959の80年代のパーツです。
実は細かいところが違っていてガラスの内側にフィルムの様なコーティングがされています。
誤って刃を立てれば簡単に傷が付いてしまいます。 車検のステッカーなど貼らないように!!
当時930の高級グレードガラスもこんな感じですね。
黒い矢印の箇所はシーリングをした所です。
シーリング剤を二等辺三角形状にぐるりと一周施工します。
乗せます。
ガラス枠のファスナーにアウターモールを取り付けて仕上げます。
後ろのガラスの取り付けに入ります。
後ろ周りは930と同じですね。 サイドガラスも後ろと同様に施工しますが
ボディそのものがカーボンファイバーで作られているため、普通のポルシェみたいに簡単に
取り付けできません。 そこのところを何とかするのがプロというのでしょうか。
プロでも限界がありますけどね・・
なんとか整いました。
正面からだと993ですけど、中身は全然違ったポルシェとはかっこいいなー。
今日は自然豊かな御殿場で営まれている、ミツワ自動車富士小山デポさんにて作業です。
69年式911。 現在の997と比べてもスタイルがほとんど変わっていません。
足廻りとエンジンぐらいが進化している感じです。 40年以上も昔から、このバランスのよさと
空気抵抗の少なさなどの徹底したスタイルは本当に驚異です。
リヤガラスをはずして熱線修理をします。
熱線のつなぎ目がエンジンルーム内にあります。 それにしても綺麗にレストア
されていますね。 金属類はピカピカになり、断熱材など全部新品です。
ガラスを逆さま状態にすると、熱線の断線などがわかりやすく補修もしやすいのです。
ブースターでテストしてから取り付けに掛かります。
ボディとシール材の色が同色なのでわかりにくいですが、パテシールを適当に
充填します。
整いました。 ポルシェ博士の設計した車は、現在も”911”と言う名称で世界中を走っているなんて
本当に凄いと思います。
今回も御殿場インターチェンジ近くのラセール様で
作業をさせていただきます。
ポルシェ993カレラです。 空冷エンジン最終モデルですから
空冷ポルシェファンには人気がありますね。
左リヤフェンダーの塗装の為、板金屋さんがガラスを外しております。
塗装工程が終わったので早速取り付けに掛かります。
下側に水が廻ったと思われる後がありますね。
鉄板の合わせ目から中に水が入っていたのかなと
推測します。
いろいろなケースがありますが、基本的にはシール不足
がほとんどの原因ですね。
先ず得意?の彫刻刀を使ってシールをはがします。
下地がだいたい整いました。 下側のサビの部分は
プライマーで処理します。 意外と面倒なのがルーフライニングの
接着剤ですね。 これがシール面に残るとシールがボディに付きません。
ラセール様の鈑金担当、H氏です。 普段はスケベな事ばかり
考えてますが、ここぞという時は大変頼りになる方です。
ガラスの下側に付いているアルミモールです。
過去に何度も脱着されてる様なので、サビが付着し
劣化しかけています。
モールを綺麗にしてから脱脂をして、純正シールテープを
巻いていきます。
ボディ側はこれでOK。
ガラス側もシールし直しましょう。
オリジナルのようにシール材を選びます。
たかがサイドガラスですが、ひとつの箇所に
三種類のシール材を使っています。
ウェザーストリップゴムによってガラスを固定しますが、ひもを使って入れるやり方は60年前ぐらいからの技法です。 たしかメルセデスが最初かな?
ボディ側に最後のシール材を充填します。
またまたラセールさんのH氏、横には恐そうですけど
とても腰の低いK氏が、いつもみんなのサポートをされています。
すばらしい連携だと思います。
組みあがりました。
この様に塗装とガラス脱着が連携するとすばらしい
仕上がりになります。