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ナローポルシェのボディー塗装が終了しましたので、前後ガラスのラバーとモールの
交換作業に取り掛かります。
ナローポルシェのフロントガラスはアンテナ類の配線などが無いため、比較的ではありますが容易に
施工できる構造となっております。
アルミのメッキモールとボディのアールラインが揃っているほど、完成度を引き立たせます。
もちろんモールのアールは現車合わせの作業となりますが・・・
後ろのガラスはフロントガラスより小さいのですが、この当時のポルシェの技術が凝縮されたような
作りをしているので、意外と大変な作業となります。
現在ガラスが付いている状態を見ると、前回施工した職人さんが苦労したような努力の跡が
御見受けできます。
アルミモールの構造は極端に曲がっていなければ、それなりに綺麗に加工できます。
加工できるのですが、新品モールのアール合わせには毎度泣かされてしまいます。
先ずはガラスを外してから・・ 残念なことに熱線の配線コードを切断していますね。
テープでつなぎ合わせていますが、この配線は電流が結構かかりますので出火の恐れも考えられます。
最後の画像はゴムを切って配線を通していますが、ゴムを切ってしまってはNGでございます。
エンジンルーム左側にコネクターが有りますので、そこから分解するようにしましょう。
リヤガラスの端子は6か所の物が主流です。 配線と端子がゴムの中に綺麗に納められています。
ウェザーゴムを新品にして、配線も綺麗にまとめてから、ようやくモールのアール合わせに
取り掛かる事が出来ます。
完成です。 ナローポルシェのリヤガラスは中身が複雑な配線となっており、外見はアールを作りださなければいけない、
なかなか単純には終わらせてくれない作りをした車なのです。
今日は自然豊かな御殿場で営まれている、ミツワ自動車富士小山デポさんにて作業です。
69年式911。 現在の997と比べてもスタイルがほとんど変わっていません。
足廻りとエンジンぐらいが進化している感じです。 40年以上も昔から、このバランスのよさと
空気抵抗の少なさなどの徹底したスタイルは本当に驚異です。
リヤガラスをはずして熱線修理をします。
熱線のつなぎ目がエンジンルーム内にあります。 それにしても綺麗にレストア
されていますね。 金属類はピカピカになり、断熱材など全部新品です。
ガラスを逆さま状態にすると、熱線の断線などがわかりやすく補修もしやすいのです。
ブースターでテストしてから取り付けに掛かります。
ボディとシール材の色が同色なのでわかりにくいですが、パテシールを適当に
充填します。
整いました。 ポルシェ博士の設計した車は、現在も”911”と言う名称で世界中を走っているなんて
本当に凄いと思います。